青春の終わり~シングライクトーキング来年解散~
2026/09/22
青春の終わり~シングライクトーキング来年解散~
みなさんこんにちは。
個別指導塾NorthCREA 塾長の野崎です。
今日は勉強の話から少し離れて、音楽の話をさせてください。
先日、SING LIKE TALKINGが来年のラストコンサートツアーをもって、バンドとしての活動を終了するという発表がありました。
公式にも「バンドとしての活動を終了する」と発表されており、長年のファンとしては、やはり寂しい気持ちがあります。[1]
SING LIKE TALKING。
私にとっては、単なる「好きなバンド」という言葉だけでは片づけられない存在です。
出会いは、私が中学2年生の時でした。
当時付き合っていた彼女に、
「これ、いいよ」
と教えてもらったのがキッカケです。
今の中学生・高校生にはなかなかピンと来ないかもしれませんが、当時はCDではなく、カセットテープで音楽を聴いていました。
お気に入りの曲を何度も巻き戻して聴く。
歌詞カードを見ながら聴く。
時には、ラジオから流れてきた曲を録音する。
そんな時代でした。
今のように、スマホで検索すればすぐに曲が聴けるわけではありません。
だからこそ、一曲一曲との出会いが、今よりもずっと濃かったように思います。
その時に出会ったSING LIKE TALKINGを、気がつけば35年も聴き続けてきました。
35年。
改めて数字にしてみると、なかなかすごい年月です。
中学生だった自分が高校生になり、大学生になり、社会人になり、塾講師になり、北海道に戻り、個別指導塾NorthCREAを開校し、今こうして日々生徒たちと向き合っている。
その間、ずっとどこかにSING LIKE TALKINGの音楽がありました。
嬉しい時にも、苦しい時にも、迷っている時にも、頑張らなければならない時にも。
特別な何かがあったわけではなくても、日常のどこかに自然と流れていた音楽。
私にとってSING LIKE TALKINGは、まさにそういう存在でした。
今回の発表は、本当に残念です。
ただ、正直に言うと、ギターの西村智彦さんが亡くなられた段階で、何となくこうなるのではないかという予感はありました。
もちろん、ファンとしては続けてほしいという気持ちはありました。
でも、長く続いてきたバンドにとって、メンバーの存在というのは、単に「楽器を担当する人」というだけではないのだと思います。
音、空気感、距離感、歴史。
そういうものが積み重なって、一つのバンドになる。
だからこそ、誰か一人が欠けるということは、簡単に埋められるものではないのでしょう。
SING LIKE TALKINGの音楽には、派手さだけではない、大人の格好良さがありました。
演奏の上手さ。
歌の説得力。
メロディの美しさ。
そして、どこか都会的でありながら、温かさもあるサウンド。
中学生の頃の私は、きっとその良さを全部は理解できていなかったと思います。
ただ、「なんか格好いいな」と感じていました。
そして年齢を重ねるにつれて、少しずつその良さがわかるようになっていきました。
若い頃に聴いていた音楽を、大人になってから聴き直すと、まったく違って聴こえることがあります。
昔はメロディだけを追っていた曲の歌詞が、ある年齢になって急に胸に刺さる。
昔は何となく聴いていた演奏の深さに、後から気づく。
そういう経験を、SING LIKE TALKINGの音楽では何度もしてきました。
そう考えると、音楽というのは不思議です。
その時代の自分を閉じ込めておくタイムカプセルのようでもあり、
今の自分を励ましてくれる存在でもあります。
今回の解散発表を聞いて、私は「青春の終わり」という言葉が頭に浮かびました。
もちろん、青春は年齢で終わるものではありません。
何かに夢中になったり、心を動かされたり、悔しい思いをしたり、もう一度頑張ろうと思ったりする限り、青春は続くのだと思います。
ただ、それでもやはり、自分の中学時代からずっとそばにあった音楽が、一つの区切りを迎えるというのは、ひとつの時代が終わるような感覚があります。
少し大げさに言えば、自分の人生の一部が静かに幕を下ろすような感じです。
生徒のみなさんにも、きっと今、夢中になっているものがあると思います。
音楽でも、漫画でも、アニメでも、スポーツでも、ゲームでも、推しでも、何でも構いません。
大人から見ると、時には「そんなことばかりして」と言われてしまうものかもしれません。
でも、夢中になれるものがあるというのは、とても大切なことです。
それがあるから頑張れる日もあります。
それがあるから救われる瞬間もあります。
それがあるから、何年も経ってから「あの頃の自分」を思い出せることもあります。
勉強ももちろん大切です。
受験生であれば、今やるべきことから逃げるわけにはいきません。
毎日の積み重ねが、将来の選択肢を広げていくことは間違いありません。
ただ、勉強だけで人はできているわけではありません。
好きな音楽。
好きな本。
好きな人。
忘れられない言葉。
何気ない日常。
そういうものが、その人の人生を形づくっていきます。
私にとって、SING LIKE TALKINGは間違いなくその一つでした。
中2の時にカセットテープで聴き始めた音楽を、35年後の今も聴いている。
そして、そのバンドの解散を知って、こうしてブログを書いている。
何とも不思議な気持ちです。
残念ではあります。
でも、35年もの間、素晴らしい音楽を届けてくれたことに、まずは感謝したいと思います。
ラストコンサートツアーがどのようなものになるのか、今からいろいろな感情がありますが、最後までしっかり見届けたいと思います。
青春の終わり。
でも、それはきっと、完全な終わりではありません。
これからもSING LIKE TALKINGの音楽は、私の中で流れ続けます。
そしてまた明日から、私はいつも通り授業をします。
生徒たちの未来に向き合いながら、
自分の中に流れてきた音楽や言葉や経験も、少しずつ何かの形で伝えていけたらと思います。
個別指導塾NorthCREA
塾長 野崎


