手帳活用術~スケジュールは能動的に管理しよう~
2026/09/19
手帳活用術~スケジュールは能動的に管理しよう~
みなさんこんにちは。個別指導塾NorthCREA代表の野崎です。
9月も後半に入り、高3生・高卒生にとっては、受験勉強がさらに忙しくなっていく時期です。
学校の授業、塾の授業、模試、過去問演習、定期テスト、苦手単元の復習、英単語や古文単語の暗記など、やるべきことが一気に増えていきます。
この時期になると、よく聞く悩みがあります。
「気づいたら一日が終わっている」
「やろうと思っていた復習が後回しになる」
「模試の解き直しをする時間が取れない」
「予習が間に合わず、授業を受けるだけになってしまう」
「休む時間がなくて、ずっと疲れている」
このような状態になっている人も多いのではないでしょうか。
受験勉強では、勉強時間を増やすことも大切です。
しかし、それと同じくらい大切なのが、時間の使い方を自分で管理することです。
どれだけやる気があっても、予定を何となく過ごしていると、目の前の課題に追われるだけになってしまいます。
提出物が出たから急いでやる。
模試が近いから慌てて復習する。
授業の直前になって予習する。
疲れがたまってから休む。
このように、いつも後手後手に回っていると、勉強に集中する前に気持ちが疲れてしまいます。
そこで大切になるのが、手帳やスケジュール表を使って、予定を能動的に管理することです。
能動的に管理するというのは、予定に振り回されるのではなく、自分で先に時間を確保していくということです。
今回は、「手帳活用術~スケジュールは能動的に管理しよう~」というテーマで、大学受験生が取り入れたい手帳・スケジュール管理術についてお伝えします。
スケジュール管理は、予定を埋めることではない
まず確認しておきたいのは、スケジュール管理は、ただ予定をびっしり埋めることではないということです。
手帳に予定がたくさん書かれていると、「頑張っている感じ」が出ます。
しかし、予定を詰め込みすぎると、かえって続かなくなることがあります。
朝から夜まで、すべての時間に勉強予定を入れる。
休憩時間もほとんど取らない。
移動時間や食事の時間を考えずに予定を組む。
「できたらいいな」という理想だけで計画を立てる。
このようなスケジュールは、見た目は立派でも、実際には崩れやすいです。
大切なのは、現実的に動ける予定を作ることです。
受験勉強は、短距離走ではありません。
毎日少しずつ積み重ねていく長期戦です。
だからこそ、無理のある計画ではなく、続けられる計画を作る必要があります。
手帳は、自分を追い込むためのものではありません。
自分の時間を見えるようにして、勉強に集中しやすくするための道具です。
「今日は何をすればよいか」
「今週どこまで進めるか」
「いつ復習するか」
「いつ休むか」
こうしたことをあらかじめ決めておくことで、毎回迷わずに動きやすくなります。
スケジュール管理の目的は、予定を増やすことではありません。
やるべきことを整理し、必要な時間を先に確保し、余裕を持って勉強に向かえる状態を作ることです。
後手後手になると、勉強は苦しくなる
受験生が苦しくなりやすい原因の一つは、いつも後手後手に回ってしまうことです。
授業を受けたあと、復習をしないまま次の授業が来る。
模試を受けたあと、解き直しをしないまま時間が過ぎる。
過去問を解いたあと、分析しないまま次の年度に進む。
苦手単元を後回しにして、直前になって焦る。
疲れを無視して勉強を続け、ある日急に集中できなくなる。
こうした状態が続くと、勉強量は多いはずなのに、なかなか成果につながりにくくなります。
理由は、勉強が「その場しのぎ」になってしまうからです。
もちろん、受験勉強では急な予定が入ることもあります。
学校の課題が出たり、模試の日程が近づいたり、苦手な単元が見つかったりすることもあります。
しかし、毎回その場で慌てて対応していると、気持ちに余裕がなくなります。
余裕がなくなると、勉強の質も下がります。
焦って問題を解く。
理解が浅いまま先に進む。
復習が雑になる。
睡眠時間を削る。
その結果、さらに疲れて、さらに予定が崩れる。
この悪循環に入ってしまうことがあります。
だからこそ、予習・授業・復習・休息を先に確保しておくことが大切です。
先に時間を取っておけば、勉強は後手ではなく、前向きに進めやすくなります。
① 予習の時間を先に確保する
まず大切なのは、予習の時間を先に確保することです。
予習というと、「余裕があればやるもの」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、特に高3生・高卒生にとって、予習は授業の効果を高めるためにとても重要です。
予習の目的は、完璧に理解してから授業を受けることではありません。
授業を受ける前に、どこがわかり、どこがわからないのかを確認しておくことです。
たとえば、英語長文なら、本文を読んでみる。
知らない単語に印をつける。
設問に目を通す。
どの段落で詰まったのかを確認する。
数学なら、問題を見て、まず自分で方針を考えてみる。
途中まででもよいので手を動かしてみる。
どこで止まったのかをメモしておく。
この状態で授業を受けると、授業中の集中の仕方が変わります。
「ここがわからなかったところだ」
「この考え方を使えばよかったのか」
「自分はこの条件を見落としていた」
このように、授業が自分の課題に直接つながります。
予習をしないまま授業を受けると、授業中はわかった気がしても、自分の弱点が見えにくいことがあります。
逆に、予習をしておくと、授業が受け身ではなくなります。
自分が知りたいことを確認する時間になるのです。
そのためには、予習の時間を「空いたらやる」ではなく、手帳に先に書いておくことが大切です。
「水曜の英語授業の前に、火曜の夜20分だけ長文に目を通す」
「金曜の数学授業の前に、木曜の夜に例題を2問だけ解いてみる」
このように、小さくてもよいので、先に時間を確保しましょう。
予習は長時間でなくても構いません。
大切なのは、授業前に一度自分の頭で向き合うことです。
② 復習の時間は、授業の直後に予約しておく
次に大切なのは、復習の時間を先に確保することです。
復習は、授業を受けたあとに一番差がつくところです。
授業中に理解したことも、時間が経つと少しずつ忘れていきます。
「わかった」と思った内容でも、翌日には解き方があいまいになっていることがあります。
特に数学や英語長文、理科の計算問題などは、授業を聞いただけでは定着しません。
だからこそ、復習はできるだけ早く行うことが大切です。
おすすめは、授業が終わった直後、またはその日のうちに短い復習時間を入れることです。
たとえば、授業後に10分だけノートを見直す。
間違えた問題に印をつける。
解説された問題をもう一度自分で解く。
新しく覚えたポイントを一言でまとめる。
この程度でも、何もしないより大きな差になります。
復習を後回しにすると、再開するときに時間がかかります。
「何をやったんだっけ」
「どこがわからなかったんだっけ」
「この問題、どうやって解くんだっけ」
思い出すところから始めなければならなくなります。
一方で、授業直後に復習しておくと、記憶が新しいうちに整理できます。
理解した内容を、自分の中に残しやすくなります。
復習は、気合いで何とかするものではありません。
手帳に先に入れておくものです。
「授業後10分」
「帰宅後30分」
「翌朝に昨日の問題を1問解き直す」
このように、復習の時間を予約しておきましょう。
復習時間を先に確保しておくと、授業の受け方も変わります。
「あとでここを見直そう」
「この問題は解き直しが必要だ」
「このポイントだけは今日中に確認しよう」
このように、授業中から復習を意識できるようになります。
③ 休息も予定として入れておく
スケジュール管理で忘れてはいけないのが、休息です。
受験生の中には、休むことに罪悪感を持っている人もいます。
「休んでいる間に周りは勉強しているのではないか」
「まだやるべきことが残っているのに休んでよいのか」
「休むと勉強のペースが落ちるのではないか」
このように感じる人もいるかもしれません。
しかし、休息はサボりではありません。
勉強を続けるために必要な準備です。
集中力には限りがあります。
睡眠不足のまま勉強しても、内容が頭に入りにくくなります。
疲れがたまった状態で問題を解くと、普段ならしないミスが増えます。
休まずに頑張り続けると、ある日急に集中できなくなることもあります。
だからこそ、休息もスケジュールに入れておくことが大切です。
「疲れたら休む」ではなく、「疲れすぎる前に休む」。
この意識が必要です。
たとえば、
- 睡眠時間を先に確保する
- 食事の時間を削らない
- 長時間勉強の間に短い休憩を入れる
- 週に一度、少し軽めの日を作る
- 模試の翌日は復習中心にして、無理に詰め込みすぎない
このように、休息を予定として扱いましょう。
休む時間を先に決めておくと、勉強時間にも集中しやすくなります。
「ここまで頑張ったら休む」
「この時間はしっかり勉強して、夜は寝る」
このように区切りがあると、だらだら勉強する時間も減ります。
受験勉強は、長く座っていればよいわけではありません。
集中して取り組み、必要なタイミングで休む。
このリズムを作ることが大切です。
手帳には、勉強予定だけでなく、休む予定も書いてください。
休息を予定に入れることは、自分を甘やかすことではありません。
最後まで走り切るための戦略です。
④ 週単位で全体を見渡す
手帳を使うときにおすすめなのが、1日単位だけでなく、週単位で予定を見ることです。
受験勉強では、その日だけを見ていると、どうしても目の前の課題に追われやすくなります。
今日の宿題。
明日の小テスト。
次の授業の予習。
目の前の予定だけでいっぱいになると、模試の復習や過去問演習、苦手単元の補強が後回しになってしまいます。
そこで、週のはじめに一度、今週やるべきことを見渡してみましょう。
今週の授業はいつあるか。
模試やテストはあるか。
予習が必要な日はいつか。
復習に使える時間はどこか。
過去問演習を入れるならどの日がよいか。
休息を取る日はどこか。
このように、週単位で見ると、時間の使い方を組み立てやすくなります。
たとえば、土曜日に模試があるなら、金曜日の夜は新しいことを詰め込むより、確認中心にする。
日曜日の午前中に模試の解き直しを入れる。
月曜日は授業の復習を中心にする。
このように、先に流れを作ることができます。
また、週単位で見ると、予定の偏りにも気づきやすくなります。
英語ばかりになっていないか。
数学の復習時間が足りているか。
暗記科目を後回しにしていないか。
休む時間がまったくない週になっていないか。
こうしたことを確認できます。
手帳は、ただ予定を書くためだけのものではありません。
自分の勉強全体を見渡すための道具です。
週単位で予定を見ることで、後手後手ではなく、先手を打って勉強を進めやすくなります。
⑤ 予定は「修正してよいもの」と考える
最後に大切なのは、予定は修正してよいものだと考えることです。
手帳に予定を書いたのに、その通りにできなかった。
思ったより時間がかかった。
急な予定が入った。
疲れていて予定通り進まなかった。
こういうことは誰にでもあります。
大切なのは、予定が崩れたときに、自分を責めすぎないことです。
予定は、一度書いたら絶対に守らなければならないものではありません。
状況に合わせて修正しながら使うものです。
たとえば、数学の復習に30分の予定を入れていたけれど、実際には1時間かかった。
これは、計画が失敗したというより、「この単元には思ったより時間が必要だ」とわかったということです。
英単語を100個確認する予定だったけれど、50個しか進まなかった。
これも、「今の自分には50個が現実的だった」と知るきっかけになります。
手帳を使うメリットは、予定通りに動くことだけではありません。
自分の勉強ペースを知ることにもあります。
どの科目に時間がかかるのか。
どの時間帯に集中しやすいのか。
どのくらい休憩を入れると続けやすいのか。
こうしたことが見えてくると、次の計画が立てやすくなります。
予定が崩れたら、手帳の中で組み替えましょう。
今日できなかった復習を、明日のどこに入れるか。
予定より時間がかかったなら、次から少し余裕を持って組む。
疲れていたなら、休息時間を増やす。
このように、予定を調整する力も、受験勉強では大切です。
完璧な計画を作ることより、修正しながら続けることを大切にしましょう。
まとめ
今回は、「手帳活用術~スケジュールは能動的に管理しよう~」というテーマで、大学受験生が取り入れたい手帳・スケジュール管理術についてお伝えしました。
受験勉強では、やるべきことがどんどん増えていきます。
学校の授業、塾の授業、模試、過去問演習、苦手単元の復習、暗記、提出物など、何となく過ごしていると、すぐに予定に追われてしまいます。
だからこそ、スケジュールは受け身ではなく、能動的に管理することが大切です。
予習の時間を先に確保する。
授業後の復習時間を予約しておく。
休息も予定として入れる。
週単位で全体を見渡す。
予定が崩れたら修正する。
このように、自分で時間の使い方を決めていくことが、余裕を持って勉強する環境づくりにつながります。
手帳は、予定を詰め込むためのものではありません。
自分の時間を見えるようにして、勉強に集中しやすくするための道具です。
後手後手に回ると、勉強は苦しくなります。
しかし、先に時間を確保しておけば、予習も復習も休息も、少しずつ安定して回るようになります。
余裕が生まれると、焦りが減ります。
焦りが減ると、目の前の勉強に集中しやすくなります。
受験勉強で大切なのは、ただ長時間頑張ることではありません。
必要なことを、必要なタイミングで、継続して行うことです。
そのために、手帳やスケジュール表を上手に使いましょう。
NorthCREAでも、勉強内容だけでなく、「いつ予習するか」「いつ復習するか」「どの順番で取り組むか」「どうすれば無理なく続けられるか」を一緒に確認しながら進めています。
スケジュールを能動的に管理して、余裕を持って受験勉強に集中できる環境を作って
いきましょう。
というわけで、次回ブログは来週火曜日です。また来週~!


