数学は暗記と思考のハーモニー 〜「解法ストック」×「試行力」で偏差値60を超える〜
2026/06/10
みなさんこんにちは。
個別指導塾NorthCREA 塾長の野崎です。
今日は、数学の成績が伸びる人・伸びない人を分ける考え方をお話します。
テーマは――「数学は暗記と思考のハーモニー」です。
数学というと、
「暗記科目じゃない」
「センスが必要」
「考えれば解ける」
みたいに言われがちですが、結論から言うとこうです。
数学は、暗記だけでもダメ。思考だけでもダメ。
“暗記した解法”と“その場の思考(試行)”が噛み合ったときに強くなる。
まず大前提:解法暗記は「必要条件」です
「解法暗記」と聞くと、マイナスのイメージを持つ人もいます。
でも、数学において暗記は悪ではありません。
むしろ、こう考えてください。
解法暗記は、思考力を発揮するための“材料集め”。
材料がないのに料理は作れません。
数学も同じで、典型パターンを知らないと、考えたくても考えられないんです。
例えば、
二次関数の最大最小 → 軸・平方完成
図形と方程式 → 距離公式・円の標準形
数列 → 差を取る、和を取る、漸化式の形を整える
場合の数・確率 → “同じものがあるとき”の数え方、余事象
こういう王道の型は、まず覚える。
ここを曖昧にして「考える」で突破しようとすると、時間だけが溶けます。
でも偏差値60以上は「暗記だけ」では頭打ちになる
ここからが今日の本題です。
偏差値が伸びていく過程って、ざっくりこうなります。
偏差値〜50:解法を知らない/計算力が不安定
偏差値50〜60:典型問題は解法暗記で勝てる
偏差値60〜:問題が“そのままの型”で出なくなる
偏差値60以上の世界では、問題がこう仕掛けてきます。
解法Aをそのまま使わせてくれない
解法Aと解法Bを混ぜないと解けない
途中で方針転換が必要
「気づき」がないと進まない
つまり、ここから必要になるのが――
思考力(試行力)です。
思考力(試行力)とは「ひらめき」ではなく「組み合わせ能力」
思考力って聞くと、天才のひらめきみたいに感じるかもしれません。
でも実際の正体はこれです。
どの解法パターンを使うか“候補”を出す
まず1つ試す(試行)
ダメなら切り替える
解法同士をつなげる
これができる人が強い。
例えるなら、偏差値60以上は
「解法を覚える」から「解法を編集する」に変わります。
実践:解法パターンを“組み合わせて”解く、とは?
数学の難問って、だいたい単品じゃありません。
「2手、3手」必要です。
例えば(イメージでOKです)
関数の問題
“増減”は微分(解法A)
“最大最小の条件”は場合分け(解法B)
“文字が残る”なら条件整理(解法C)
図形の問題
座標を置く(解法A)
内積・ベクトルで角度(解法B)
最後に式変形で整理(解法C)
数列の問題
まず差を取る(解法A)
次に部分分数・telescoping(解法B)
仕上げに和を取る(解法C)
こういうふうに、解法を“繋いで”いく。
これが偏差値60以上の数学です。
コツ:思考(試行)を回す人は「立ち止まり方」が上手い
伸びる人は、手が止まったときにこうします。
「今、何が分からない?」を言語化する
「この問題は、何を求めさせたい?」を確認する
「使えそうな型を3つ出す」
まず一番軽い手から試す(置く・整理する・変形する)
逆に伸びない人は、
いきなり重い手(難しい計算)に突っ込む
ダメでも同じ方針を引っ張る
“何が詰まっているか”が曖昧
ここは意識だけで変わります。
まとめ:暗記が土台、思考(試行)が武器
最後にまとめます。
数学は「暗記じゃない」ではなく、暗記が必要
解法暗記は、思考力を働かせるための材料集め
偏差値60以上は、問題が“型そのまま”では出なくなる
だから必要なのは、思考力=試行力(解法パターンの組み合わせ力)
解法を覚えて終わりではなく、解法を編集して使えるようになるのが勝ち筋
数学は、暗記と思考がケンカする科目ではありません。
暗記と思考が仲良く噛み合ったときに、点数が跳ねます。
今日の話を意識して、
「解法ストック」×「試行力」で、偏差値60の壁を超えていきましょう。
それでは今日はこの辺で。
塾長野崎でした。

